ロケットの隠れ家でお茶会を

ドラマ・映画・演劇・漫画・ゲーム・小説等々、美味しいものを見つけては感想なども書き綴っています。

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愛なき「怪物」達の往く先は  Part1

今年こそは積極的にブログを有効活用しようと思いリニューアルしたものの、原稿を書いたり映画を見たり英語の勉強をしていたりベネさん情報をおっかけていたりと、慌ただしくも充実した生活をしていたらあっという間に2月が終わろうとしているだと…
何故だ……(ほとんど一番最後のヤツが原因)


と、これまた久々の投稿――しかも一旦過去の日記をお掃除してからは初の浮上になります、矢車です。
3月末のそうさく畑に向けて、『Star Gazer』第3巻の原稿もとっとと進めねば~なのですが、どーーーーーーーーーーしても感想を書き殴りたい物を見てしまいましたので、ちょいとばかし荒ぶらせて頂きたく。


そう!!! 『SHERLOCK』にハマって以来、すっかりベネさんことベネディクト・カンバーバッチ氏のファンになってしまった私にとって、念願も念願…!!
ベネさんとジョニー・リー・ミラーのW主演の舞台、『フランケンシュタイン』が日本で上映されるなんて奇跡が起こってしまったもんだからさぁ……!!!!

第一報を聞いた時から、常時足元5センチは浮きっぱなしになる勢いで喜び舞うほど嬉しい今回の事件。
お芝居好きとはいえド田舎暮らしの為に、生の舞台を見る機会にはなかなか恵まれず、ましてや舞台の本場イギリスの過去の演目なんて、現地に飛んで行ってシアターのアーカイブスにでも行かなければ見れないと知り、英語難民な自分は「そんなん可能性があるとして何年後のお話になるやら……_(:3」∠)_」という心地だったんですが、それが!!!

そのイギリスのナショナルシアターのお芝居が!!
しかも、ベネさんがジョニリと共に英国演劇賞の最高峰、ローレンス・オリビエ賞を獲得したというあの『フランケンシュタイン』が!!!!!
日本で!!!字幕付きで!!!!見れてしまう!!!!!!!

やぁ~…… 念じていれば奇跡ってなぁ、起こるもんなんですな……
それもこれも、日本でのベネさんの人気が上昇したが故。ありがたやありがたや…

このナショナルシアターのお芝居を映画館で上映する企画は、『フランケンシュタイン』以降も続々と予定されているようなので、応援もかねて――いや、それより何より「うぉおおおおおおお!!!!『フランケンシュタイン』見せろぉおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」という昂ぶりをば抑えきれず、この私もまた、はるばる高知のド田舎から大阪にまで足を運んで見に行きましたという次第。

でな訳で。

すっかり前置きが長くなってしまいましたが、続きから『フランケンシュタイン』(ベネ博士・ジョニリ怪物Ver.)の感想をばいきます。
がっつりネタバレなので要注意!!






『フランケンシュタイン』といえば、おそらく多くの人が最初に連想するのはツギハギの怪物。
そして、彼を生み出した博士。
この2人が最も重要なキャラクターであることはもはや周知の事かと思いますが、今回見たお芝居では、日毎に怪物と博士、2人の配役が入れ替わるという構成を最大の特徴としておりまして。

実際のお芝居を見るまでは、「ベネさんとジョニリがそれぞれ自分の解釈で二つの役を演じることにより、違う見方ができる作品なのか~」くらいの軽い認識でいた私でしたが、この構成がどれほど作品のテーマやキャラクター像の掘り下げに深く関与していたのかを思い知らされた時には、本気でこの作品そのものが化け物であるかのような衝撃と感動に襲われました。

博士が怪物となり、怪物が博士となる。
それは役の話だけではなく、物語全体で、この2人が表裏一体の関係であることを示す最大の要素。

ベネさん演じるヴィクター・フランケンシュタイン博士はまさにマッドサイエンティストであり、生命科学の神秘に魅せられその真理を追い求める内に、摂理に背く実験に手を出してしまう。彼は他者からの愛情が分からないと言い、婚約者からの愛にも、家族からの愛にも逃げ続けている。

一方、そのヴィクターが造り出した怪物(クリーチャー)は、醜い容姿でありながら無垢で純粋な心を持ち、高い知能でもって「人間」というものを理解していく。だが、どれほど愛されることを望んでも醜い姿から拒絶される彼は、やがて純粋だった心を憎悪に染めていく。

博士と怪物、主人と奴隷、父と息子――この相互の関係がストーリー展開と共に徐々に逆転していき、最終的に北極へと至った両者は己自身の分身を追い続け、解のない答えを探し続けて一つの道を往く。
相克する二者が表裏一体のものとして収斂していく、この終わり方がもうとにかく、どツボだったんですよ…!!
まぁ何せ、創作でも一般の商業作品でも、「俺がお前でお前が俺で」というネタには死ぬほど弱い矢車さんですので;

そしてこの互いの役を演じる俳優2人の力がまた凄い…!!

ベネ博士は、怪物の身体能力や頭脳にはあれだけ感嘆と興奮で目を輝かせるのに、エリザベスや他の人間に向ける目の冷淡さというか、「あ、マジでコイツ、愛情抱いてないわ…」と分かる表情の温度差にゾクッときました。
ベネさんが演じることで、人にして人でなしなフランケンシュタイン博士の異端者ぶりがより際立っていた気がします。

そしてジョニリの怪物…!!
観客にも気迫をぶつけてくるパワーの塊に、まるで幼子の成長を見守っているような気持ちになる無垢な心を宿した被造物の悲哀を、実に見事に体現した演技でありました。
あれを見たら、クリーチャーが役者としての力量をフルで曝け出すというのにも頷けます。

ジョニリ怪物の純真無垢さ、ベネ博士の探究心から出ずる狂気。
どちらもこの役者だからこそ表現しえた解釈だなと思うと同時に、だからこそ、これが来週見る逆バージョンでどうなるかが全然想像つかないという……!!!



なので、これはまた次回、逆バージョンを見て新たに感想を書かねばと思う次第で。

これほど私の好きなテーマどんぴしゃで、かつそれを至高の演技と最高の舞台で見ることができた喜びから、まだまだ余韻も残っておりますが。
初見で圧倒されてインゴルシュタットとジュネーブと北極圏の辺りへと飛んでったきり彷徨っている魂をがんばってかき集めて、次の日曜日の逆バージョンに備えます。ウッス!!


あ、そうそうそれと。
舞台美術で最高だー!と思ったのが、天井を埋め尽くすほどに飾られた無数の電球(しかも作中の時代に合わせてのレトロなタイプ!)でした。
ある時はクリーチャーが誕生する際に閃いた雷として、またある時は空に瞬く天の川として、あの電球の光による演出がとてつもなく格好よくて美しかったんですよ~!
あの用い方も、科学の力と自然の摂理、二つの面を持ち合わせているのだなぁと思って、この舞台にただただ脱帽するしかないと思いましたです。
あぁ本当に、凄い舞台を見ちゃったなぁ……  至福…!!
[ 2014/02/19 11:24 ] 演劇 | TB(-) | CM(0)
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プロフィール

矢車青(やぐるま・しょう)

Author:矢車青(やぐるま・しょう)
趣味の物書き。生まれも育ちも四国の土佐。創作小説サークル『モノクロアニマル』にて、本作ってイベント参加してたりもします。



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