ロケットの隠れ家でお茶会を

ドラマ・映画・演劇・漫画・ゲーム・小説等々、美味しいものを見つけては感想なども書き綴っています。

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巌窟王はレクター博士と出会い、蛮神をかたる幽鬼と化すか

大阪遠征でほぼ日手帳をゲットし、ついでに初生ガキも体験☆
ひさびさに贅沢をした一日でしたが、時間が経っても興奮冷めやらぬのが『蛮幽鬼』!

てな訳で、相変わらず愛ゆえにアホみたいに長ーーーい感想ですよ~
最初からネタバレ全開で行きますのでご注意をば!







友人殺しの濡れ衣を着せられ、10年間孤島の牢獄に囚われていた男の復讐物語~と、前半のあらすじだけ言ってしまえばそのまんま『巌窟王』な今回の作品。
がしかし、そこは中島かずき先生です。そう簡単にお約束は踏ませません。

何せ、この作品のダンテスポジションにある伊達土門が牢獄で出会ったのは、高潔なフェリペ神父などではなく、レクター博士ばりに危険な最凶最悪の暗殺者だったのだから。

怒りに燃える男の傍で、彼を完全な復讐鬼にするべく囁きかける、笑顔しか浮かべない殺人鬼。このシチュエーションにゾクッときたなら、迷わず本作を見ることをオススメします。

土門/飛頭蛮役の上川さんはもうさすがと言うか、「役者って凄い……!」と改めて思わずにはいられない変幻自在さ。
青年土門の希望に溢れた様子から、囚人生活での半狂人モード。
そして飛頭蛮となった後のカリスマオーラがまた半端ない……!
飛頭蛮のデザインが自分のツボにストライクだったのも相まって、登場して殺陣やってる最中なんかもう堪りません。
上着のヒラヒラ…! ヒラヒラ最高ッ……!

だのに、物語での土門/飛頭蛮は、話が進むにつれてどんどん苦悩の檻に囚われていってる様が観てて辛いのなんの……
「何だ、ここはまだ監獄島じゃないか…」とか言い出した辺りからは目頭が熱くなって、頼むからもう楽になってくれよと思わず祈るという。
黒幕(と言っても、分かる人には冒頭から誰がそうなのかは分かっちゃうと思うな今回のは)に翻弄されるだけされて、ようやく復讐の機会が来たと思ったら、自分が手にかける前にどいつもこいつも先に殺されちゃって、仲間まで皆殺しで……
美古都と最後にようやく通じ合えたのが、せめてもの救いだったなぁ。


謎の暗殺者・サジ(と名乗る男)を演じる堺さんも、初参加とは思えないほど新感線の雰囲気に馴染んでいました。
というか、このサジ(と名乗る男)の役は、堺さんだからこそ表現できた役だなぁ。
今回の作品で、個人的に一番好きなキャラクターだったりします。
この男の言動がとにかく読めないんですよ。
爽やかな笑顔で人を殺しまくる無敵の暗殺者、とだけ言えば使い古されたキャラクター性のように思えますが、なぜその彼が土門の復讐を手伝うのか?
その理由が明かされた時、それまでの彼の台詞を反芻してみたら本気でゾッとしたんですよ。土門が、裏切りの果てに味わった苦しみから復讐鬼へと転じたのに対し、サジの復讐は、同族・カダの国・鳳来の国の頭が掟を破ってまで自分を殺そうとしたという事に対する、そのルール違反だけが理由となっている。
自分がその裏切りに対し、どんな感情を抱いたのかは何も言わない。
それだけでなく、彼は作中で一度も自分の感情を表すような台詞を口にしていない。それは彼がそうなるべくしてなった最強の暗殺者だから。
ただ、「自分を騙した」というルール違反に対する、しかるべき粛清を行うべく彼は行動している。
そんな彼の笑顔を「この世に何も面白い事がないと分かった時に浮かべる笑顔」と表現する所もね、もう巧すぎて凄いとしか言えませんよ。

あと、すみません稲森さん。
今回のベストビューティフル大賞は、ヒロインよりも早乙女太一君に差し上げたいです個人的に。
初めて舞台の早乙女君を観て、しかも踊女モードと武士モードの両方を拝めた訳ですが、これで18歳って何事っていう……!
新感線恒例の綺麗なオネーチャンのダンスきたー!とか思ったら、早乙女君登場ですよ。その舞がとにかく美しいんだこれが!!!
それから何度か殺陣のシーンもあったんですが、その殺陣がまたムチャクチャ上手い! 動きのキレが素晴らしい!
正直、最強の暗殺者設定の堺さんよりも、殺陣の技術的には早乙女君が圧勝という感じでした。
(や、サジの余裕綽々で人をぶっ殺しまくる様子なら、堺さんの動きでも充分魅力的だったのでOKなんですが)
女と見紛うばかりの美形で、殺陣もべらぼうに上手くって、そんな人間が3次元に実在するってんだからこの世は不思議だね。

それと、今回もじゅんさんはフリーダム全開で、一幕の途中でコール&レスポンスの指導を客席に行い、ちゃんと皆が叫ぶまで舞台の進行を止めるなんてことまでしてくれましたが、同じくらい遊んでいたのが山内さん。
あの覆面でサジと対峙する場面は、本当にあれだけ間があるんですか!?
溜めすぎだよ! 長いよ!
前楽だからって、お客さんも笑いこらえるのに必死だよ!

あと今回は聖子さんもすんごく良かった!
台詞の大半が笑いを誘うけど、教義問答の時の大活躍っぷりとか、最期の時とか、もうペナンがヒロインで良いよ!と何回思ったことかw
(『巌窟王』でも「もう伯爵とエデくっついちゃいなよ」とか思ってたしな……)

そんな感じで、まだまだ語りたい箇所は多いけど今回はここら辺で自重。
唯一残念だったのは、サントラに聖子さんの歌が入っていなかった事かなぁ。
コーラスに合わせて「一心蛮在~!」とか叫びたかったのに。
さてはDVD買ってね♪って事ですね、分かります。




にしても、『蜉蝣峠』のゲキシネも気になる所ですが、問題は来年の4~5月頃だ。
新感線30周年記念公演『薔薇とサムライ』がこの時期にあるんですが。

何と4月25日に大阪で、

中島かずき脚本、

主演・橋本さとしで、

ミュージカル『写楽』なんてのがあるんですよ。


にゃああああああああああああああああ!!
中島さんの作品にさとしさんが、さとしさんが出るのぉーーー!?

行かないと…これは観に行かないと駄目でしょう……(フラフラ
[ 2009/11/27 23:05 ] 演劇 | TB(-) | CM(0)
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プロフィール

矢車青(やぐるま・しょう)

Author:矢車青(やぐるま・しょう)
趣味の物書き。生まれも育ちも四国の土佐。創作小説サークル『モノクロアニマル』にて、本作ってイベント参加してたりもします。



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