ロケットの隠れ家でお茶会を

ドラマ・映画・演劇・漫画・ゲーム・小説等々、美味しいものを見つけては感想なども書き綴っています。

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安らかな旅立ちのお手伝い

昨日観た『おくりびと』を返してくるついでに、今度は『ダークナイト』と『ギャラリーフェイク』の11巻を借りてきました。

Q.矢車さん、『ギャラリーフェイク』がどんな話か知ってたんですか?
A.いんや、全然。

Q.じゃあなんで中途半端に11巻だけ借りてんですか?
A.オイラの故郷の名物、絵金が出てるからだよ。


という下心おおありで借りてきた『ギャラリーフェイク』ですが、まさかテレビ東京系の深夜アニメで自分とこの故郷を連呼される日が来ようとは;
まぁ内容的にはイマイチというか、土佐弁が下手すぎて観るのに集中できなかったってのが本音です。
発音はまだ仕方ないとして、せめて「ちゅう」「きー」「にゃー」の用法くらいは正しく使って欲しかったなぁ。
っていうか、オイラの住む町が狭くてひなびてるってのは否定しようも無い事実だが、それを何度も連呼しなくったって良いじゃない……!orz
町並みだってあそこまで田舎じゃないもん!(五十歩百歩ではあるが
泣くぞ! グレるぞ!




それはともかく、今日のメインは『おくりびと』と『ダークナイト』の感想~と思っていたんですが、書いている内にまた長くなってしまったんで、今日はもう『おくりびと』の分だけです。
『ダークナイト』はまた後日に……あ、拍手のお返事もまた後ほど……!

(※一応ネタバレしまくりなので、知りたくないという方は以下スルーでお願いします;)





そんな訳で『おくりびと』の感想ですが、確かにこれは傑作でした。
「死出の旅立ち」という厳粛なテーマを取り上げながら、内容を重くさせすぎずユーモアも交え、最初から最後まで惹きつけられるようにして観てしまう。
もちろん、そこには脚本や役者さんの力も大きく働いているんですが、何よりもこの作品で私が「うわぁ、やられた……!」と思ったのは久石譲さんの音楽、これに尽きますね。
これからこの作品を観るという方は心しておいた方が良いです。
『おくりびと』の久石音楽は、本気で泣かせにかかっていますから。

それと、自分の場合はどのお葬式の場面でも結構うるっときてしまう涙もろい人間なもので、初めの奥さんを亡くされた方にしても、銭湯のおばちゃんにしても、随所で泣かされてばかりだったんですが。
最後のお父さんはアレ、泣くなってのが無理です。
それまでの納棺では、親族側にどのようなドラマがあったのかなど、踏み込んでまで知ることはなかった。
せいぜい断片的な情報からでしか観客は(そして主人公も)背景を察することが出来ない――つまり「死」に身近な仕事でありながら、主人公個人にとってそれは非常に遠い距離にある「死」ではなかったのかと。
それが銭湯のおばちゃんの一件で距離を縮め、最後に自らの肉親を送るという形で直面することになる。
しかもただ肉親を送るだけで済まさなかったのが上手いと言うか。

主人公は6歳の頃から会っていなかった父親の顔を覚えていない。
死してから再会したというのに、肉親であるという実感もさほど湧いてはこなかった。
しかし石文を見つけ、髭を剃ったことでありし日の父親の面影が蘇った時、彼はようやく本当の意味で父親との再会を果たすことができた。
初めて「死」というものと真正面から向き合い、受け入れることができるようになったというのが、このラストシーンの素晴らしい所なんじゃないかと思います。

逆に、唯一惜しいなーと思ってしまったのは奥さんの人物像。
webデザイナーといういかにも現代的な職業についている若い女性が、あそこまで納棺という仕事に嫌悪感を示すのだろうかと少し疑問があったり。
まぁ、モデルになった『納棺夫日記』の内容が昔の事ってのもあるでしょうし、現代の納棺師に寄せられる現実での印象がどのようなものかまでは知らないので、こんな事をポツリと呟いている訳ですが。
う~ん、ちょっと反応が古臭いなーと思ってしまったんですよね;


あ、そうそうついでに。
妹其の一いわく、この『おくりびと』がアカデミー賞受賞にかかったのには、元になった『納棺夫日記』がその何年も前に英訳されて、一時期海外で話題になっていたから、という理由もあるんだそうです。
だから全く急に注目されたって訳でもないんだそうで。
しかもその『納棺夫日記』を英訳する際、仏教関連の儀式・用語の監修をされたのが、妹其の一が親しくしている大学の教授だってんだから驚き。
意外なところで因果はめぐる糸車。

人生はいつも小説より奇なりですね。多分、いやきっと死ぬまでね。
[ 2009/03/25 22:46 ] 映画 | TB(-) | CM(0)
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プロフィール

矢車青(やぐるま・しょう)

Author:矢車青(やぐるま・しょう)
趣味の物書き。生まれも育ちも四国の土佐。創作小説サークル『モノクロアニマル』にて、本作ってイベント参加してたりもします。



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