ロケットの隠れ家でお茶会を

ドラマ・映画・演劇・漫画・ゲーム・小説等々、美味しいものを見つけては感想なども書き綴っています。

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『魍魎の匣』感想 (※ネタバレ)

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(2007/12)
京極 夏彦

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いつの間にマンガ化してたんだ。

というのはさて置き。

今日は映画版『魍魎の匣』を見てきました。
昨日の夜に『舞妓Haaaan!!!』を見、さらにその後で『SP』を見たので、都合3作品連続で祭先輩尽くしとなってしまったのですが。
高知県では公開していないようなので、京都にいる内に見ておかないとかなり長い間お預けを喰らってしまうんだもんなー

そんな訳で感想いきます。
ネタバレなのでご注意ください。それにやや長めです。
ちなみに原作の方では、読み終わってから一週間、箱がトラウマになりました。






まずいきなりですが、個人的な評価としては100点満点中60点という所です。

原作からの改変は結構多めで、大きな変化としては、
①加奈子の誘拐事件が完全にスッパ抜かれている。
②ゆえに久保の動機が丸ごと改変されている。
③戦中での久保と榎さんに接点が作られている。
④原作での木場修の行動が一部(というか序盤は大半)青木刑事の役目に変更。
⑤季節が夏の終わり頃から冬に変更。
というようになっています。
原作のあのバカ長さを映画の尺に合わせたやり方としては、一応話のつじつまはちゃんと合っていたし、登場人物の中身まではさほど改変されていなかったので、まぁ原作を知らずに観る分には良いかなという感じです。

と、ワンクッション置いておいて。
こっからはマイナス部分についての言及なので、改めてご注意をば。

①良いトコ無しな木場修(-10点)
原作ファンとしては、あまりの木場修の美味しい場面カッティングっぷりにちと泣けてきます。
『魍魎の匣』はある意味、木場修が主役だろぉぉぉぉぉッ!?(涙
加奈子の誘拐事件が無かった上に、電車事故と遭遇したのも青木刑事だったから、正直なところ、映画内における木場修の重要性が無きに等しい。
管轄外云々で神奈川県警と揉める部分も無いし(つか、石井さん登場してない……
だから木場修と警察とにおける“箱”との関連性がスルーされている気がしてならないし、陽子と木場修が対立関係にあるような構図になってしまったせいで木場修の行動に一貫性がなく、行き当たりばったりに動いているようにしか思えなかった。
なので-10点。

②その場面転換は駄目だろ、オイ(-20点)
別に研究所が崩壊して、いつの間にかアクション巨編な展開になっていても構いやしないけど。
あの崩壊っぷりのただ中で落下していった木場修と、宙吊り状態で絶体絶命な京極堂(&関口)がどうやって助かったのかを、説明も一切無しに暗転で切りやがって、3コマで三月が過ぎる漫画のごとく「冬が終わり、春が訪れた」って何だそりゃ。
それまでの伏線回収で「ああ、脚本頑張っているな」と思えてた分、オチの投げっぷりにガックリきた。
その場面での京極堂と関口のやり取りにしても、そこで笑い要素を入れる必要性は無いだろうという。
(自分が笑い所と判断しただけで、本来は真面目なシーンなのかもしれないけど)

③背景が……(-10点)
どう見てもそこは中国です、本当にありがとうございました。
草木といい、建築といい違和感が……
激しく違和感が……


右近さんは予想通りという感じだったなぁ。
でも猟奇的なクドカンは予想以上に怖かった……
増岡さんの出番が少なかったのは悲しかったけど、もし映画が『塗仏の宴』まで続いた場合、再登場はあるんだろうか……
増岡さんの外見イメージは映画より漫画版の方が近かったな。
あと、さりげなく植本潤さんが出演されていた事実にスタッフロールでようやく気付き思わず吹いた。

といった諸々の理由により、辛口だけど個人的には60点。
ま、原作ファンとしての意見なので、偏っているのは承知で。


ちなみに漫画版は限りなく原作に忠実なストーリーとなってます。
作画担当は志水アキ先生。
キャラデザに抵抗さえなければ、小説の分厚さに手が出しにくいという人は、こちらで原作のあらすじに触れてみるというのも有りかも。
[ 2007/12/23 22:44 ] 映画 | TB(-) | CM(0)
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プロフィール

矢車青(やぐるま・しょう)

Author:矢車青(やぐるま・しょう)
趣味の物書き。生まれも育ちも四国の土佐。創作小説サークル『モノクロアニマル』にて、本作ってイベント参加してたりもします。



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